浅草岳 ヤヂマナ沢左岸尾根 BC
日曜日は浅草岳へ登ってきた。
浅草岳は新潟県魚沼市にある。守門岳とはご近所の山だ。
日 時 2019年3月17日(日)
山 域 上信越 浅草岳
目 的 バックカントリースキー
コース
6:20除雪終了点ー7:20林道終点ー9:25標高点1,246mー10:25嘉与平ボッチー10:50前岳ー11:5浅草岳11:15ー11:30前岳ー11:40嘉与平ボッチ(滑降開始)ー12:55林道終点ー13:15除雪終了点
標高差 1,106m
累積標高 (上り)1,193m・(下り)1,215m(スキー滑降含む)
人 数 2人
天 気 朝は晴れ、午後は曇り
除雪終了点である「大自然館」前まで進み、路上駐車。
昨日よりも天気が良く、私たちが準備している頃にも数台車がやってきた。
準備を整えて登山開始。平坦な林道を終点まで進んでいくと、徐々に登りになっていく。
そこそこ急な傾斜が時折現れるので、キックターンを活用してジグを切りながら登った。
前日までのトレースやシリセード、シュプールによって雪面はボコボコ、ガリガリだった。
地形図では傾斜の緩い場所でも、実際には起伏があって巻かなければいけない場所などあった。
天候は安定していて、高曇りしているものの、雪が降り出す気配はまだない。
後ろから何人かのBCスキーヤーがやってくる。挨拶をかわして、追い越してもらう。
標高約900m地点で、浅草岳のヤヂマナ沢左岸尾根に乗っかった。
ここからは複雑な地形もなくなり、ひたすら山頂を目指すのみとなる。
やがて、木々が疎らになり、展望が良くなる。
360度、越後の山々が見渡せた。雄大なその景色に思わず声がでる。
浅草岳は、標高1,585mである。
静岡県にも標高が1,500mを超える山々は存在するが、まるで環境が異なる。
まず、雪は積もらないし、山頂付近は樹林帯である。ここまでロケーションの良い尾根歩きは出来ない。場所によってここまで違うのかと驚いた。
目前には嘉与平ボッチと呼ばれるピーク。その右奥に、浅草岳の前衛峰である前岳がみえた。休憩を挟みつつ、山頂へ向かう。
嘉与平ボッチは右側をトラバースする。
ガリガリの凍った斜面だったので、念の為にクトーを装着する。
BC歴の長い山仲間から教わった事だが、クトーはザックのサイドにつけておいて、すぐ取り出せるようにしておいた方がいいそうだ。
ザックを降ろす手間がなくなるし、いつでも取り出す事が可能なので、クトーをつけるかつけないかの判断も簡単に出来る。
嘉与平ボッチを下ると、再び、前岳へ向けて登り返す。
先ほど私たちを抜かしたスキーヤー2人は、嘉与平ボッチの東に突き上げる沢に向かってドロップしていった。
上からみると、雪庇が発達していて、下の様子が伺えない。
私の山仲間もそうだが、このような場所を滑ることの出来るスキーヤーは格好良いなぁと尊敬してしまう。私が滑れるようになるには、技術面・精神面がまだまだ過ぎるのであと10年以上はかかりそうだ・・・。
前岳から浅草岳までは片道20分ほどだ。シール、クトーを装着したまま向かう。
浅草岳の登りはガリガリだった。クトーを噛ませ、慎重に登る。
BCスキーヤーとスプリットのボーダーが先行しており、そしてついに私たちも山頂に到着した。
山頂看板には小さなエビのしっぽが沢山ついていた。
素晴らしい展望だ。昨日登った守門大岳もよく見える。
天気は相変わらず高曇りだが、登り始めの時よりも若干下り坂だ。風は少々強い。
手早く記念撮影を済ませる。クトーとシールをつけたまま来た道を戻る。斜面はガリガリなので慎重に降る。BCスキーヤーは山頂から早坂尾根を滑降していった。
私たちは前岳と嘉与平ボッチを越えた所で、シールを外し滑降準備に取り掛かる。
昨日と違って、とても快適な滑降を楽しむことが出来た。
程よい斜面、硬い雪に数センチ積もった新雪が実に滑りやすい。
もしかしたら、今シーズンで一番状態が良かったのではないだろうか。
緩斜面のツリーランを楽しむ。
あっという間に高度を下げてしまった。
標高約900m地点、ヤヂマナ沢左岸尾根を降りてからは、ガリガリ、ズタズタのトレース跡を滑る形となり、コントロールするのに足の筋力を酷使した。
滑りの上手い人はこのような場所をどのように切り抜けるのだろうか。
林道は多少のアップダウンがありスピードが完全に落ちてしまう場所もあった。
13:15、無事に除雪終了点に到着した。