Wakaの週末ハイキング- 山の歩き方 -

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南信州 大川入山 治部坂峠から南東尾根へ

南信州にある大川入山へ。

ゆったりハイキングのつもりが、結果的にがっつり藪漕ぎになってしまった。

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日 時  2019年11月23日(土)

山 域  中央アルプス 大川入山(1,908m)

目 的  ハイキング

コース

8:15治部坂峠ー9:10横岳ー10:40大川入山11:20ー12:40標高点1,679mー13:40三角点1,419mー14:10林道ー14:55治部坂峠

累積標高 (上り)1,142m・(下り)1,141m

人 数  2人

天 気  晴れ

 

本来は南アルプス深南部の山々を歩く予定だったが、天候が不安定だった為急遽変更。

南信州の「大川入山」へ登る事になった。

この「大川入山」は気象条件が揃うと霧氷を見ることができる。

「羊」と表現され、多くの登山者の目を楽しませている。

私が登った日の前日はちょうど寒気が降りており、雨も降っていたので、もしかしたら見れるかも。と期待したが残念ながら見ることは出来なかった。

 

8:15治部坂峠の駐車場より登山開始。

地形図を確認したところ、山頂まではさほど標高差は無さそうだ。非常に気楽な気分で歩き始める。

針葉樹に囲まれた登山道。時折展望が開けたところでは中央アルプスの山々が見えた。

横岳を過ぎたあたりからちらほらと熊笹が見え始める。

天気は良く、気温は高い。まるで夏のようだ。

山頂近くの登山道からは南アルプスの深南部を見ることが出来た。

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遠くに深南部が。綺麗なおむすびが黒法師岳。その右側がバラ谷の頭。左側が丸盆岳、鎌薙の頭、不動岳、黒沢山。

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大川入山の稜線。素晴らしい雰囲気だ。

10:40大川入山の山頂に到着。中央アルプスがどーんと見えた。

この角度からはなかなか見ることがないのでかなり新鮮だった。

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他にも八ヶ岳や南アルプスも見えるようだが、残念ながら雲にすっぽり覆われておりその山容を見ることは出来なかった。

御嶽山や乗鞍岳も、木々の向こうに見ることができた。

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御嶽山と乗鞍岳

少し北側の登山道まで歩くと、黒々とした恵那山をバッチリ確認することができた。

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恵那山

しばらく景色を堪能したあとは山頂で昼食タイム。

ゆっくりとご飯を食べられるのもハイキングの醍醐味だ。まったりとした楽しい時間を過ごした。

予想よりも早く登頂してしまった。

このまま下山すれば昼過ぎには駐車場まで到着してしまいそうだ。

一緒に行った仲間がバリエーション慣れしていることもあり、地形図を確認して何か他に下山道はないものかと考えてしまう。

最初に目をつけたのは、登山道を北に歩いたところにある三角点1,724mから少し南にあるコルから派生している尾根。仮名をつけるとしたら「大川入川左岸尾根」だ。しかし、尾根を下りきったところにある川がどうなっているのかいまいち分からない。

渡渉は避けたいものだ。

もう一つ見つけたのは山頂の南から南東に派生している尾根。尾根の末端がぐちゃぐちゃしているが最終的には林道に降りることが出来そうだった。

よし。もし行けるならここにしよう。11:20下山を開始する。

尾根の取り付きを発見し、しばらく進むが薮が深い上に、枝が邪魔でなかなか歩きづらい。

やっぱり無理か・・・。と思い再び登山道に復帰し諦めようとした。

しばらく歩いて、ふと南東尾根を見ると、トラバースして行けば木もないし進みやすそうだった。

これは行くしかない。東南尾根の下降を決意する。

予想通り、トラバースは木がなくて歩きやすい。熊笹は腰くらいまで。

スリップしないように気をつけながら、南東尾根を進んで行く。

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トラバース開始

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ここら辺は視界が開けていて快適だ

適当なところで、尾根上に乗り上げた。よし、うまく行った。

あとは尾根通しに下って行くだけだ。

コンパスで方向を定め、また目視で地形を見ながら下降を開始する。

熊笹は深く、背丈を軽く超えている。

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視界が悪く、自分がどこに向かって歩いているのか、しっかり歩けているのかが分かりづらい。

途中木に登ったり、切り株や石の上に乗って周りの環境を確認した。

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下ってきた尾根。まるで1つの山のようだ。

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薮が深いので慎重に

標高点1,679mあたりから時折踏み跡が現れた。ありがたく使わせてもらう。

途中で迷いそうな尾根の分岐が2箇所程あるので、GPSを併用しつつ絶対に間違えないように気を遣った。結局、2時間ほどは熊笹と奮闘する下山となった。

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三角点1,419m辺りは予想以上に明瞭な踏み跡が

14:10無事に林道に降り立った。

その後、約2キロほどの車道歩き。14:55駐車場帰着。

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奥に見えているのが、下降してきた尾根。