fine track 補修キット使ってみた 修理依頼 ファイントラック
finetrackという国内のアウトドアメーカーはご存知だろうか。
私が知ったのは約3年程前・・・。東京の高田馬場にあるカモシカスポーツ本店でこのブランドを知った。初めて購入したのは雪山用のジャケットだった。
fine trackは、値段が少し高めなものの、なかなか実用的で使いやすい装備が揃っている。数々の山行の中でそれを実感した私は、以降、しっかりした装備を購入したいときは、fine track装備を購入するようになった。
しかし、昨年の秋、そんな本気装備の1つであるズボンに大穴を開けてしまった。
今回はその大穴を塞いだ記録である。
(最後に、私の愛用するfine track装備の紹介も少しだけさせて頂きます。)
穴を開けるまでの経緯
私が穴を開けてしまったのは、こちらの山行中だ。
タイトルにある通り、「滑落」してしまい、いつの間にやらズボンに穴が空いていた。
(穴が空いていたのは、帰宅してから気づいた。山行中は、全く気づかずにお尻に穴の空いたズボンで稜線を闊歩していた。)
このズボンは買ったばかりなので、かなりショックが大きかった。
fine trackのホームページを調べていると、どうやら修復出来ることが分かった。
来年の夏までには直そうと思い、ずっと穴が空いたまま放置していたが、冬が終わり、春が過ぎようとして、いよいよ週末に沢登りをやることになった。
ふと、ズボンの穴の事を思い出し、沢登りでこのズボンがないと困ったことになると気づいた。
5月20日、月曜日の早朝、慌ててfine trackに連絡した次第である。
fine trackに相談する
ホームページ内の「お客様サポート」の「お問い合わせ」から連絡した。
5月20日(月)6:30
「お尻」って丁寧語で何て言うのだろうか。
「臀部」?少し考えたけれど、よく分からなかった。送信。
↓
↓5月20日(月)12:40
↓お昼頃に、fine trackから返信が来た。
↓
↓
↓30分後に返信を送る。
↓
↓
↓そして10分後に返信が来た。はやっ!
↓
〜fin〜
無償補修キット
そんなこんなで5月22日(水)、自宅に帰るとfine trackから補修キットが届いていた。
中身を開けるとこんな感じ。
中身は、公式サイトでも説明がある通りだった。
雑に開けてしまい、説明書が破けてしまった・・・。
ちゃかりおまけ。笑
どこに貼ろうか、考えておかなくては。
修復してみる
早速、説明書通りに修復する。
下準備として、穴あき部分の不要な布を丁寧に切り取って穴の形を整えた。
その次に、黄色い粘着シートの上に生地をのっけて、シールを作っていく。
160℃(我が家のアイロンは中温)で5秒。
完成したシールを穴のサイズに合わせて切り取る。
チャコペンを高校生ぶりに使った。
(途中経過の写真、せっかく撮影したのに保存されていなかった・・・。)
いよいよ、ズボン本体にシールを貼り付けていく。
穴空き箇所の下に剥離紙を入れ、穴にシールを重ねる。
当て布をして160℃で30秒、アイロンを押し付けシールを貼り付けた。
そして・・・
出来た!!
生地の熱が冷めるまでしばし待機。
裏面は、シールの粘着面が冷えて固まっている状態。テカテカしている。
とても簡単に、穴が塞がった。
これはとてもありがたい。
無事に直った
今回、大穴の空いてしまった ズボンが無事に直って本当に良かった。
finetrackは、製品に対してのアフターフォローが充実しているし、安心のできるメーカーだと実感した。
問い合わせをしてもすぐに返事くれるし、すぐに直す事が出来た。
お陰様で、今週末の沢登りに無事間に合った。
今後も、何か必要な装備があったらfinetrackの製品を購入したいと思う。
というか、もはやfinetrackの社員になりたいと度々考えてしまう、今日この頃であった・・・。
私のfinetrack装備
最後に、せっかくなので、私のfine track装備を紹介しようと思う。
基本的に私は、ギアはモンベラー、服装は雑種である。
fine trackを購入するときは、本気で山へ行きたい時。より快適さを求めたい時だ。
①雪山登山、バックカントリースキー
「エバーブレス®アクロジャケット(¥45,360)」
さりげなく便利なのが、右胸に付いている「ギアループ」だ。カラビナを吊るして、ちょっと手袋を外したい時にぶら下げたりしている。
このジャケットは、雪面でも多少滑りにくくなっているようだ。雪山登山は「レインウェア」でも代用する事が可能だ。しかし、「レインウェア」は滑りやすいし、止まりにくいと思う。私は一時期、レインウェアを着てスノーボードをやっていた。(ゲレンデ)
あっとこけた時に、ツルツル滑って止まらなくて、コース外に落っこちて手首を骨折してしまったのだ。大した傾斜でもないのに、滑りまくってとても怖かったので、それ以降、雪山では「レインウェア」を着ないことにした。
「エバーブレス®アクロパンツ(¥35,640)」
インナーに厚手のタイツを履いて、重ね履きしている。
意外と便利なのが、右太ももにあるポッケだ。スマホを入れるのにピッタリ。
②沢登り
始めた頃の私の沢装備は
・マラソン大会のTシャツ(¥0)
・adidasのハーフパンツ(¥2,500)
・TESLA吸湿速乾インナー(¥1,500)
であった。速乾性はそこそこ良い方だと思うが、上半身水に浸かると、「ヒヤっ」とするのだ。心臓が縮む感じ。この寒さが地味にストレスとなり、「沢登りやだなー」とふと思ってしまうので、意を決して、(初心者だが)完全武装をすることにした。
そこで購入したのは
アクティブスキン®ロングスリーブ(¥5,076)
アクティブスキン®ボクサーショーツ(¥3,240)
ラピッドラッシュ ジップネック(¥11,016)
ストームゴージュアルパイン ハーフパンツ(¥12,096)
完全に↓をアテにして購入した数々だ。
沢登り・源流釣り<あたたかい・登攀主体の沢登り>用のレイヤリング | 国産アウトドアブランドのファイントラック
本当はラピッドラッシュタイツも欲しかったのだが、残念ながら当時は売り切れだった。そのため代用品として、モンベルのライトネオプレン タイツ Women's(¥8,748)を購入した。こちらも分厚く、濡れても温かくてなかなかの良品だった。(ただネオプレンなので少し重い)
しかし、高い買い物をしただけある。沢で胸まで浸かっても「ヒヤッ」とする事がなくなった!この装備のお陰で、沢で泳ぐ事が楽しくなった。沢登りからの尾根歩きに移行しても、濡れた服はすぐ乾いてくれた。
ただ、注意が必要なのは、ラピッドラッシュは薄い生地だという事。間違えて尖ったものに引っかけないようにする必要がある。
↓完全武装で行った山行記録
③ツェルト
私の相棒のテントは「ダンロップテント 」であるが、実は夏場はテントではなく、ほとんどツェルト泊をしている。
使用しているのはfine trackのツエルト1(¥17,280)だ。
私は、他社のツェルトを使ったことがないので、比較が難しいがfine trackのツェルトを使っていて不満を感じた事は特に無い。
もちろん、標高の高いところで張れば寒いし、張り方が悪いと寝ごごちが悪かったりはするが、それはどのツェルトだってありえる事だと思う。
普通に便利だし、身長163㎝の私には丁度良いものだ。
ちなみにちょっとしたコツだが、ツエルト設置時は、本体と柱となるストックの間隔を広く開けた方が快適だ。
狭いと、足が当たってしまいツェルトが倒壊する原因になる。
一番快適なのは、下の写真のように木に繋げてしまう事だ。
1つ思い出したが、カラーが「オレンジ」なのはメリットかもしれない。
「黄色」のツェルトはやたら虫たちが近寄ってくる。笑
↓こちらは、相棒の「ダンロップテント 」について書いた記事だ。(おまけ)
終わりに
私のfine track装備は以上になる。
どの装備も私にとっては使いやすく、便利なものだ。
特にfine trackのインナー類はより優秀であると考えている。
雪山でも、沢でも、夏山でも、インナーが濡れる事による体温の低下は辛いものがある。fine trackのインナー(私が来ているのはアクティブスキン)は吸湿速乾性に優れている。これらを着用してからは、体の「冷え」を感じる事が少なくなったのは確実だ。
全体的にfine trackは価格が高めだが、装備は命を守る大切なものだ。
ここぞという山行の時にはぜひ、着用してみる事をオススメする。