Wakaの週末ハイキング- 山の歩き方 -

主に長野県、山梨県、静岡県の山を歩いています。

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守門大岳 保久礼尾根 BC

守門大岳へバックカントリスキーへ行ってきた。

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 日 時  2019年3月16日(土)

山 域  上信越 守門大岳

目 的  バックカントリースキー

コース

7:30除雪終了点ー8:50長峰ー9:10保久礼小屋ー10:00避難小屋ー11:7守門大岳11:20ー11:45避難小屋ー12:5保久礼小屋ー12:44長峰ー13:25除雪終了点

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国土地理院地図(YAMAPログより)

標高差  1,054m

累積標高 (上り)1,175m・(下り)1,187m(スキー滑降含む)

人 数  2人

天 気  朝は晴れ、時折降雪、標高の低い所では湿り雪(下界は雨)

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気象庁 過去の天気図

 

金曜日の夜のうちに、守門大岳近くまで移動し車中泊。

 

天気は、前日まではかなり悪い予報だった。

毎日のようにヤマテンの高層天気図を監視していたが、何度見ても低気圧接近。冬型気圧配置。昼過ぎより暴風雪の予報。

 あまりにも悪天の場合はスキー場に行こうという計画を立てていた。

 

しかし不思議な事に当日の朝になり予報が変わった。

低気圧が予想よりも南を進んでいたし、勢力も弱くなったみたいだ。

なんの奇跡かは分からないが、とてもラッキーだ。

 

翌朝、空を見上げると、雲はあったが青空が見えた。

天気図を改めて確認すると、風も強くなさそうだった。

仲間と話し合い守門大岳へ登ることに決める。

 

除雪終了点に路上駐車。すでに車は3台。全て地元ナンバーだった。

支度を済ませ登山開始。

 

平坦な林道を進んでいく。しばらく晴天が続いていたせいか、雪はだいぶ溶けていた。

帰りにスキーで滑る際に、死角となる箇所に大穴が空いている。帰り道はトレースの上を正確に滑る必要がありそうだ。

保久礼尾根(ホッキュウレ尾根)取り付きに差し掛かる。

かなり急登である。雪面はガリガリと削れていていかにも滑りそうだ。

大人しく板を外してつぼ足で登る。その後も一箇所、私の中での急登があり再び板を外してなんとか乗り越えた。

 

その後、保久礼小屋に至るまでは、平坦な道のりで楽に進むことができた。

小屋を過ぎてからは、いよいよ守門大岳に向けて標高を稼いでいく。

特別な急登はなかったため、キックターンをする必要もなかった。

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 しかし私はスキーでの登りが苦手だ。「慣れ」もあるだろうがどうにもペースが上がらない。

ある山仲間には「亀子」というあだ名をつけられるくらいだ。

 

じわじわと山頂に向けて登っていくが、次第に疲れが出てきた。

気温も高く、体が暑くなり、長袖1枚に。

装備したビーコンが丸出しだ。あまりよくはないだろうが仕方がない。

 喉もよく乾くので、途中で水分補給をする。

もうすっかり春の陽気だ。厳冬期だと思って水分を少なめに持ってくると痛い目に合う。去年の私が経験済みだ。

 

前日よりも大幅に天気予報が良くなったとはいえ、天候は不安定だ。

時折雪がちらつく。少し風も吹いてきたので、ジャケットを1枚羽織った。

 雲が厚くなり、雪が本降りになり始めた頃、上から単独の女性が降りてきた。

スノーシューでザクザク下山してくる。

「天気悪いからお気をつけて!」と声をかけてくれた。

いかにも常連っぽい。朝の散歩に毎週守門大岳登ってます。みたいな雰囲気だった。

 

やがて、樹林がなくなり展望が開ける。

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雪山のこの雰囲気が好きだ

先ほどまで降っていた雪は再び止み、周りの山々の展望が見渡せた。


景色に今までの疲れも吹っ飛んでしまった。

私にとっては三週間ぶりの山だ。改めて雪山は最高だと思った。

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山頂は目と鼻の先にあるように見えるが、なかなか到着しない。

そうこうしている間に再び天気は下り坂になった。 

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山頂が近くて遠い

後ろを振り向くと、単独の男性の方が一人、樹林帯を抜けたところを歩いているのが確認できた。

 

ついに私たちも山頂らしき場所に到着。

山仲間はペースの遅い私に合わせながらゆっくり登ってくれて、ありがたかったが少し申し訳ない気持ちになった。

すでにガスがかかっている上、山頂標識も見当たらなかったので、適当なところで山頂とした。

守門岳一帯は「東洋一の雪庇」がある事で有名だ。

残念ながらガスでよく見えないし、下手にウロウロして雪庇を踏み抜くのも怖かったので大人しくした。

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守門大岳の北に伸びる稜線に、発達した雪庇が見えた

早々に滑降の準備に入る。

天気はよくないものの、風はほとんどなく、気温も高いのでとても快適だった。

 

滑降時にガスが少し晴れてくれた。

アイスバーンがところどころにあるので、スピードを出さず慎重に降っていく。

先ほど見かけた単独の男性は森林限界を超えたところで引き返したようだった。

すでに姿はどこにもない。

 

風の影響か、尾根上は段差が多く、先頭を滑っていた山仲間が何回が転げていた。

私は2番目なので、快適滑降を楽しむことができてありがたかった。

樹林帯に入ると雪質は変わる。ガチガチ、ギタギタ。

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スキーの下手な私は、ボーゲンも駆使して木々の間を滑っていく。

保久礼小屋から長峰にかけては、平坦・登りがあるので、板を外してシートラーゲンで進んだ。

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守門大岳を振り返る

次第に雪が降り始めた。

「雪」は、標高を下げていくにつれて「雨」に近づいていく。

とても湿っぽくてベチャベチャの雪。雨になるかならないかのギリギリだ。

それに伴い、滑走も大変になってきた。油断すると雪に板を持ってかれて制御が出来なくなる。

雪が重いとは、こういう状態をいうのか。

下山した頃には雪は、極めて雨に近くなり、本降りになった。

おかげでジャケットはびしょ濡れになってしまった。

 

出発時はいくらか車が駐車されていたが、今は1台も見当たらなかった。

みんな、途中で帰ってしまったのだろう。

確かに、こんなアメ雪では帰りたくなる気持ちも分かる。

私たちも、もっと時間が遅ければ引き返していたと思う。

 

帰りに近くの「守門温泉 白石荘」へ立ち寄った。

普通の料金は600円だが、近くにある「須原スキー場」を利用すれば500円になる。

アットホームで、とても雰囲気のよい温泉だった。

泉質もヌメヌメしていて、お肌がツルツルになった。

ここは「守門高齢者センター」でもあるらしい。

どうりで、私たちの他には地元のじーちゃんばーちゃんしか居なかった。

休憩室は混んでるから・・・。と別の部屋を休憩室として開けてくれた。

おまけに暖房までつけてもらい、お茶をいただいてまったりした。

 

そのあとに遅めの昼食。「そば処よしみや」に向かった。

15時という中途半端時間だったので他に客は居なかった。

私はニコニコ丼(1,100円)をオーダー。カツ丼とそばのガッツリ系メニューだ。とても美味しかったし、かなりお腹いっぱいになった。

 

時間があったので、中山隧道に立ち寄った。

中山隧道は、日本一長い「手彫りの隧道」として有名だ。

全長922m、1933年から1949年の17年かけてツルハシで作られたトンネルだ。

今は文化財として保護・公開されているため、内部を少しだけ歩くことが出来る。

このトンネルを全て手彫りで掘ったとは驚きだ。ツルハシ一本で約1kmのトンネルを作るのは、並大抵の労力では遂げられない事だと思う。

この中山隧道は、もし機会があればぜひ立ち寄って欲しいところだ。