小川山 涸沢岩峰群2峰ダイレクト
小川山涸沢岩峰群2峰へ、相方とマルチピッチの練習に行ってきました。
日 時 2018.08.05(日)
山 域 奥秩父 小川山 涸沢岩峰群
目 的 マルチピッチ練習
コース 4:10廻り目平駐車場ー4:50堰堤ー5:20涸沢岩峰群基部ー2峰ダイレクトルートー13:10涸沢岩峰群基部ー13:30堰堤ー16:15廻り目平駐車場
標高差 422m
天 気 晴れ
人 数 2名
前日も小川山へ行き、翌日も再び小川山へ。
深夜のうちにキャンプ場へ入り、仮眠。
翌日夜明け前より行動開始。涸沢岩峰群へ向かう。
涸沢岩峰群は小川山周辺の岩場の中では比較的アプローチが長い部類に入るが、片道1時間なので登山的にはそんなに大変でもない。
「新版 関東周辺の岩場」を参考に足を進める。
駐車場から金峰山方面へ向かう林道を歩く。途中、2組ほどの登山者と挨拶を交わした。
右に現れた堰堤より涸沢へ入り、ここも本の通り大岩を巻いたりして進む。
再び涸沢本流に入り、そこから100歩を数えたあたりで、GPSで現在地チェック。そろそろ分岐があってもいい頃かなと辺りを見回したらドンピシャリ、右側に涸沢岩峰群の取り付きがあった。
そこからも踏み跡明瞭で、順調に涸沢岩峰群基部に到着した。
涸沢岩1峰。高難度の「流れ星」ルートへ向かうフィックスロープが垂れている。
クライミングなのにロープが垂れているのは、なんだか不思議だ。
2峰ダイレクト取り付きも本と実物を見比べ、「多分ここだろう」というところからスタート。支点は特に見当たらない。
ちなみにダイレクトと言っても、本当のダイレクトルートは私たちには難しいので、簡単なルートを選びながら進んだ。正確にはダイレクトとオリジナルのミックスルートだと思う。
1Pが私にとってなかなか難しく、時間がかかった。
核心を超えたところでやっと一安心。
2P目リード担当。きっと簡単な場所なんだろうけど、とても緊張する。
カムを入れる場所がなかなか見つからなかった。
まぁ、カムの種類が足りないか、知識不足なのだと思う。
3P目。トポ図にある「線引クラック」を確認中。
クラックの登り方が分からなかったので、簡単な方に巻く。
こちらは浮石か少しあった。
支点ポイント発見。使用せず。
最終ピッチが近づいて来た。
正面のクラックは登らずに、向かって右側の方にあるラインを登る。
ややオーバーハングしている岩を乗り越える。
終了点はすぐ目前だ。
岩峰のトップからの景色は見事だった。
クライミングでしか来れない場所。特別な場所のように感じた。
ここから懸垂下降をしようとした時に事件発生。
相方が、うっかりATCを落としてしまった。仕方ないので半マスト結びをして30mの懸垂下降を行う。
半マスト結びはいざという時の知識をしては知っていたが、実際に使うのは初めてだった。クライミングは、いつ、何があるか分からないと改めて感じた。
今回、知識として半マストを覚えていて本当によかった。
崖を見上げる。無事に降りることができた。
続いて、2回ほど懸垂下降を行い、スタート地点に戻った。
今回、このルートは終始人がおらず、ゆっくりと自分たちのペースで楽しむことができた。まだまだ手際が悪く時間がかかるが、経験を重ねてスピーディーなクライミングを楽しめるようになりたい。
このルート、私たちはクライミングシューズで登ったが、過去は登山靴で登られていたらしい。
クライミングシューズで登るのは快適だが、将来的にアルパインクライミング、雪壁登攀を目指すのなら、今のうちから登山靴で登れるように練習しておくと、あとあとその経験が生きてくるそうだ。
次登るときは登山靴で登りたいと思った。