Wakaの週末ハイキング- 山の歩き方 -

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七倉岳

北アルプスの七倉岳へ。

当初は船窪岳の予定だったが、深雪の為思うように進まず、結果として1つ手前のピーク七倉岳のピストンとなった。

初日は、午後から暴風雪となったが、翌日は一転して最高の天気。

素晴らしい絶景の中、山頂を目指す。山をじっくり堪能出来た2日間だった。

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日 時  2019年12月14日 (土)〜15日(日)

山 域  北アルプス 七倉岳(2,509m)

目 的  テント泊・雪山登山

コース  七倉尾根より七倉岳ピストン(ほぼ夏道利用) 

累積標高 (上り)1,723m・(下り)1,719m

人 数  2人

天 気  初日は午後から暴風雪、翌日は晴れ。

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気象庁 過去の天気図(12月14日)

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気象庁 過去の天気図(12月15日)

「雪山に行こう」と、山友達から誘われ、喜んで了承した。

雪山は、結局のところ天候次第である。

山域ごとに候補をあげておき、日にちが近くなったら予報を考慮して決定する事にした。

天気予報は14日の午後から冬型気圧配置となり暴風雪。翌日は移動性高気圧に覆われる。

考えて、決めたのは船窪岳だった。

それなりに積雪もありそうだし、初日は暴風雪になる前に船窪の冬季小屋に逃げ込み、翌日は好天の中、山頂へ登る。そんなプランが頭の中に浮かんだ。

 

ついに当日が訪れる。実際は、思ったよりも苦戦してしまった。

予想以上の積雪、ワカンを忘れてツボ足ラッセル。

雪が柔らかく、せっかく作ったステップも呆気なく沈んでしまう。

蟻地獄の中でもがきながらも、少しずつ進んでいく。

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七倉尾根取付きへ向かう

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道中見えた槍様にテンション上がる

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次第に雪深く

 

 午後になると、予報通り雪がちらつき始めた。

標高を上げていくほどに雪も深くなる。膝から太ももまで埋まる。奮闘した。

森林限界を越えると暴風雪が待っていた。

てっきりこの辺りまで来れば、雪もクラストして歩きやすくなっているかもしれないと思っていた。

しかし淡い期待は打ち砕かれた。こちらも、ふかふかの新雪。

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森林限界を超えた頃は既に暴風雪の中。

暴風雪の中ラッセルで進んでいくのはどれほど時間が掛かるか分からない。

結局、初日の行動は七倉尾根を登り天狗の庭付近までとなった。

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風を避けて幕営

  夜、作戦会議を開く。明日は時間を決めて行けるところまで行く。

船窪岳は到底無理なので諦め、七倉岳を目指す事とした。

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朝一ウサギのトレース

 翌日は好天。月明かりに照らされ雪がボンヤリ光る。

6時半にテントを出発。七倉岳の山頂を目指す。

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日が昇る

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引き続きラッセル

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北アルプスの山々

 昨日は真っ白だった景色、今日は展望がパッと開けた。

その内に、雲の隙間から太陽が上がる。素晴らしいその光景にしばらく見惚れる。

広がる雲海。高曇りの中、槍ヶ岳を始めとした北アルプスの山々が、おどろおどろしく鎮座している。

天狗の庭から船窪小屋までの夏道コースタイムは40分であるが、ラッセルの為に2時間、通常の4.5倍もの時間が掛かってしまった。昨日、小屋を目指さなくて本当に良かった。

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絶景の尾根歩き

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立山、劔、針ノ木

 9時、ようやく山頂へ到着。360度の大展望。

しばらく山頂に滞在し、往路を辿る。

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立山連邦の山々

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富士山と八ヶ岳も

テントを片付け、七倉尾根の下降に取り掛かる。 

いくらその日が移動性高気圧に覆われたとしても、油断してはいけない。

冬型の威力は絶大だった。せっせとラッセルした道が跡形も無く消え去っていた。

 鼻突き八丁のハシゴも、岩も、木の根も、数十㎝の雪を纏っている。

まるで何処にあるのか分からない。

うっかり転倒・滑落してしまわないように慎重に降る。

終始気の抜けない下山となった。

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ウサギのトレースに惑わされないように下山する

 【温泉】上原の湯

リンスインシャンプー、ドライヤー有り。

受付の方の愛想が良い。けっこう地元感溢れる入浴施設。

20時まで営業、500円。(モンベルカードを提示すれば100円引き)

 

【食事】鹿ジビエと手作り定食カイザー

上原の湯から割と近い定食屋。17時半から20時まで営業している。

ご飯の量が物凄く、普通に頼むと1合盛られる。

食べきる自信のない方は軽め220g、小盛り160gも有り。

量・味・価格全て良し。

 

【テントご飯】

キムチ鍋:オーソドックスな定番

餅とソーセージ:サトウの切り餅、ソーセージ、粉末のオニオンコンソメスープ

材料を鍋で煮る。ポトフ風。餅が柔らかくなれば完成。

お手軽、時短、身体も温まる。味も良し。最近のマイブーム。